御意ッ
冬なのであちこちのドアを閉めてある。
黒猫はドアの前にひたりと座り、私を睨めつけて一声びゃあと鳴く。
ドアを開けろ、でございますね。
しかしながら、ドアにはちゃんと猫ドアを切ってありますので、
黒猫様は自由に行き来できるはずですが…
あ、そうですか、お嫌ですか。では下僕がお開けいたしましょう。
面倒だとか手間だなあとか猫ドアの意味はとか、決して思っておりませんとも。
今の季節、リビング窓際の黒猫席に直射日光が入るのは、
10:30~14:30ごろだけ。
今朝も10時に台の前にひたりと座り、振り向いて私を見つめ、びゃあ~と一声。
すみませんね、まだそこ寒いですよね。
冬場は太陽高度が低いので仕方ないんですよ。
いやこれは言い訳じゃなくてですね、
お日様を自在に動かすのは人の身には無理なんですよ。
誠に恐縮ではございますが、
猫用コタツもご用意してありますし、床暖房も入れておりますので、
そのあたりで妥結して頂けると有り難く。
下僕は今日も献身を惜しまない。なぜなら下僕だから。
黒猫様のためならエンヤコラ。